研究事例

◇アシストスーツ
◇高所作業用
◇スマートスーツ・ライト
◇スマートスーツ
◇UDスコップ

アシストスーツ

アシストスーツは重量野菜の収穫作業やコンブ干し作業など、

一次産業における前屈作業を対象に検討を重ねています。身体背面に配置したFRP弾性部材の復元力を利用して、前屈姿勢における腰部の筋負担を軽減することができます。重量野菜の収穫作業に試作スーツを適用し、脊柱起立筋(腰背部の筋肉)の負担が軽減することを確認しています。

 

 

高所作業用


腕を上げたままで作業する際の負担を軽減する装置の開発を行っています。この装置はストレッチFRPアクチュエータと呼ばれるFRP(強化繊維プラスチック)で作られる新しいデバイスを腰と腕に固定し、その変形を利用して腕を上げた姿勢の補助を行います。モータを用いてストレッチFRPアクチュエータを制御することによって腕を補助する力を調節することができます。

 

 

 

 

スマートスーツ・ライト


スマートスーツ・ライトは弾性材(ゴムバンド)の張力を利用して身体の負担を軽減する装具です。一般的なサポーターと異なるのは,筋力をアシストするだけでなく補助力が腰回りにも作用し腰痛ベルトのように体幹安定性を向上させる点です。さらに,アシスト対象動作の力学的な解析を行い、作業に最適なアシストとなるような弾性材や構造の設計を行っています。

 

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スマートスーツ


スマートスーツ・ライトと同じく、背中の弾性材によって腰を曲げた際の腰周りにかかる負担を軽減します。スマートスーツでは,小型のモータを搭載することにより、弾性材の長さを現在の姿勢や動作に合わせて制御することができます。このパッシブな弾性材補助力源をアクティブに制御するセミアクティブアシスト機構により、運動と調和した細やかなアシストとそれによる高い補助効果を実現しています。
※セミアクティブアシスト機構:作業動作に応じてモータでゴムの長さを調整することで,ゴムの力を適切な強さに変化させることができる機構です

 

 

 

 

UDスコップ


S字に曲がった柄部を特徴とする除雪用具です。持ち手の位置が高くなるため、雪をすくう作業の時に、上半身の前屈角度が浅くなります。また、雪を乗せるバケット部が体に近い配置となるので、体の左右バランスを考えると、雪側に偏る荷重のアンバランスが改善されます。これらにより、腰部や背筋にかかる負担が軽減されます。畜舎作業など除雪以外の用途にも使われています。