軽労化研究会

2007年6月より,軽労化技術スマートスーツの実用化を目的とした「スマートスーツ研究会」は4年間にわたる活動で,学術的にも,社会的にも高い評価を得られるようになりました。技術的にはスマートスーツのみで立ち上げられた研究会でしたが,その後,スマートスーツ・ライト,S-FRPスマートスーツ,高所作業用スマートスーツ,アシストスーツ,UDスコップ,センサスーツなど,新たな軽労化技術が誕生し,技術的な広がりを見せ始めました。軽労化技術は農業,介護,医療福祉,工場作業,土木建設,スポーツ,生活など様々な面での実用化が期待される技術であり,その市場性は計り知れません。フィールド試験でも良好な結果が得られています。近い将来予想される超高齢化社会においては,元気高齢者の社会参加が望まれており、それを支える技術として『軽労化技術』に大きな期待がかかる今日です。

「スマートスーツ研究会」では,実用化に向けた技術の向上を第一として活動してきました。『軽労化研究会』では,「スマートスーツ研究会」を発展させ、作業負担、労力、疲労を軽減することを目的とした軽労化技術を活用して、超高齢化社会を背景とした労働環境の改善と広域的な産業分野における利活用を図り、新たな社会規範、市場を創造することで、社会に貢献することを目的とします。

具体的には,技術部会,社会部会,市場部会などの分 科会を組織し,以下の活動を行います。

 

1.調査活動(技術情報、社会基盤、市場、法制度)

2.普及活動(インターネット、広報誌、講演、展示会、セミナー)

3.技術交流活動(研究者、事業者、市民等の交流の場の提供)

 

今後は軽労化研究会の活動を通して,人の手のぬくもりが感じられる社会づくりを提案してまいりたいと考えております。本研究会の趣旨にご賛同いただく方のご入会をお待ち申し上げております。

 

軽労化研究会 会長 田中孝之(北海道大学大学院 准教授)