軽労化技術

できることを “楽に” できるようにする技術

「できることを楽にできるようにする」技術

軽労化とは、人が出来ることを楽にできるようにする概念のことです。

この概念にもとづいた「軽労化技術」は、「必要以上に増力することなく、身体への負担や疲労を取り除く技術」と表現でき、自動化や増力化の従来型ロボット技術の延長線上にある技術と言えます。さらに、増力化と軽労化とは、「パワーアシスト技術」としては同じくくりの中にありますが、得られる結果が大きく異なります。増力化技術は、「できないことができるようになる」技術であって、失われた身体機能を再生、再現する等の場合に効果を発揮します。一方、軽労化技術は、「できることを楽にできるようにする」技術であって、衰えたり、不足している身体機能を補ったり、部分代替する場合に効果を発揮します。

介護や農作業など、本来ヒトの経験や技術が発揮されるべき作業においては、必要以上の増力は必要とされず、むしろ、無理な姿勢や負荷が掛かる作業においてヒトの身体を支えたり、筋力を補助したりする機能が必要とされています。そして、そういった場面においては大きく汎用性の無い装置は敬遠されがちで、小型、軽量、多用途性が求められているのです。