今年は軽労化研究会も5年目を迎えます.軽労化という考え方を深めるために,これまで様々な分野から多くの著名人をお招きして,特別講演をいただきました.工学,医学,保健科学,スポーツ科学の研究者からアシストツールのメーカー,ユーザーなど多岐にわたります.
昨年末に行った第18回定例会でも,二組より特別講演を行っていただきました.
まず,お一人目は産業医科大学の泉博之先生.人間工学を専門とされ,様々な労働現場の安全衛生,環境改善に携わられてきたエキスパートです.泉先生とは,昨年2月に北九州市で開催されたセミナーに講師として招待されたとき,座長を務められていて,それからのご縁です.泉先生が北海道ご出身で,さらに泉先生の恩師である神代雅晴先生(産業医科大名誉教授)にも,一昨年の軽労化研究会でご講演いただいており,不思議なご縁を感じました.
泉先生は労働安全の観点からアシストツールに対する高い期待を持たれています.しかしながら,昨今たくさん開発されているアシストツールの中から,”その現場で使えるアシストツール”は何なのか,それが明確にならないうちには現場導入が進まず,アシストツールの改良改善,発展が進まないのではと危惧もされています.それを明らかにして,現場にアシストツールを導入するプロセスを確立する研究会を北九州に立ち上げられました.その研究会が目指すところ,そして軽労化技術に期待するところを熱く語っていただきました.実は,私も北九州の研究会に参加させていただいています.日本の両端から,アシストツールを盛り上げていきますよ!